2001-01-01から1年間の記事一覧

『東電OL殺人事件』佐野眞一著(新潮社)

ようやく今日『東電OL症候群』佐野眞一著(新潮社)を購入。 この事件が起きたのが1997年のこと。なんとも言えない不思議な、というか心に引っ掛かる出来事で、それ以来ずっと気になっている。その後『東電OL殺人事件』を読んで、ますますその思いは…

『彼女について知ることのすべて』佐藤正午著(集英社文庫)

何と言ったらいいのだろう。淡々と綴られる文章が醸し出すなんとも気だるい雰囲気。そして登場人物がそれぞれに抱えている孤独、疎外、空洞の感覚。全体を通じて感じられる投げやりとも言えるような刹那な感覚。まったくどこかわからない不思議な場所に迷い…

『誓いの休暇』(ビデオ)

撮りためてあったビデオの整理のついでに出てきた『誓いの休暇』を見る。旧ソ連の時代の名作といってもいいんじゃないかな。テレビやビデオで何度も見ている。仰々しい大作でもなく、これがソ連の映画? っていうくらい地味でヒューマニズムに溢れた映画で、…

離風霊船公演『オリジナル』(東京芸術劇場)

離風霊船は僕の中では、何かちょっと特別な存在の劇団だ。出ている人たちに何か特別の親近感を覚えるのである。何故なのかと考えてみても理由がわからない。もちろん知っている人がいるわけでもない。とにかく劇場に足を運んで、客席から演じる役者一人ひと…

『スモーク』(ビデオ)

1994年の作品だが、ロードショー時に見逃し、ビデオ化された後もいつもレンタル中で借りられず、その後すっかり諦めていたのだが、昨日たまたまMXテレビで放映されたのを見た。今となってはあまり確かな記憶はないが、たぶん見たいと思ったのは、ウィリアム…