2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『ラジ&ピース』

『ラジ&ピース』絲山 秋子著(講談社)テンポというかリズムというか、読んでいて非常に心地がよい文章だと感じる。 ストーリーにおいては、ほとんど何も特別なことは起きないけれど、物足りないと感じることもない。 自分の思うままの道を淡々と生きていく…

『バニラ・スカイ』

『バニラ・スカイ』キャメロン・クロウ監督(2001年米)ストーリーは、ざっと説明するのが難しいような内容なので割愛。 途中からかなりSFチック(?)になるのだけれど、実際のところ最後まで見終えても、解釈が幾通りもあって、あれこれと考えさせられる…

『蛍』

『蛍』吉村昭著(中公文庫)9編の短編からなる短編小説集。最初の一編を読み終えたところから、これは何なのだろう、という「微妙な違和感」のようなものを感じた。面白い、とか、つまらない、という感覚とは別の次元のもの、それが何なのだろう、何からく…