『グーグーだって猫である-2』大島弓子作(角川書店)

普段、マンガはあまり読まない人なのだけれど、決して嫌いなわけではない。好きなマンガは何度でも読むし、単行本が出れば買って読む。ちょっと癖のある人が多いんだけど・・・・・・。
この人のネコを題材にしたマンガは、その中でも大好きなもの。以前の“サバ”の一連の作品は、もう宝物のような感覚だった。サバが亡くなってしまい、もう読めないのかなと思っていたところで、復活したのがこの“グーグー”のシリーズ。といっても、今回の作品を読むと、たががはずれたように次々と増えていき、最後にはなんと4匹になっている。なんか4人の子供の親のようなものかなあ、と想像したりして・・・。

今回の作品の半分は、大島さんの闘病記といってもいいような内容でもある。ガンの手術をし、その後再発防止の抗がん剤治療を受けるというあたりは、本当ならかなり深刻なことであろうけれど、伝わってくる雰囲気は、何か飄々としてオカシさのようなものさえ感じる。きっとそういう心境でいられたのも、グーグーをはじめとするネコたちがいたからこそなのだろう。

一応今回の本を見ると、二年ごとのペースで続きを出していく予定らしい。もっと読みたいな、という欲はあるけれど、せめてそのペースでいいから、ずっとずっと長く続けて欲しいという気持ちはもっと強い。