『風味絶佳』山田詠美著

『風味絶佳』山田詠美著(文春文庫)

旅行には必ず本を持っていく。乗り物での移動には欠かせないものだ。特に飛行機では窓から景色を見る楽しみがないこともあって、本を読むことは多い。
このところしばらく読書らしい読書をしていなくて、軽めの読み易そうな本ということで、シンセン・香港への旅行の時はこの本を選んだ。

デビューした頃から、それなりに関心を持ち続けて読んでいる作家で、どれを読んでもハズレがない、という印象を持っている。(え〜と、前の文章はフランス人的表現(※)とご理解下さい。)
今回の『風味絶佳』は、様々な分野での"職人"(手に職がある人、あるいは専門家)的な人に関わる物語を短編として7つ集めたもの。面白かったとは思うけれど、ちょっと“軽い”ような感じがして物足りないという思いもある。ということで感想もこの程度でいいかな。

※フランス人は、よいと思ったものでも、“良い”とは言わず、“悪くない”という表現を使うらしい。