『ケス』(1969年英)(ビデオ)

どこかで見てみたいと思っていた映画なのだけれど、たまたまいつも行くTSUTAYAで見つけることが出来た。こんな地味な映画もレンタルにあるとは嬉しい限り。

とにかく地味で素朴で、ドキュメンタリーのような印象すら受けるほどだ。しかし、見終わってから思い返して見ると、主人公の少年をずっと追い続けるカメラの温かみのようなものを感じたのだった。

母と兄弟で暮らす貧しい一家の、弟キャスパーが主人公。人との交流が苦手で、学校にも家庭にも馴染めないキャスパーが、ある日偶然ハヤブサの巣を見つけ、そのヒナを育て飼いならす。結末は悲しい終わり方なのだが・・・。

実はこの映画と同じ年、1969年に『野にかける白い馬のように』という映画がある。僕が見たのはもう20年ほど前なのだが、この映画の印象がいまだに残っている。なんとかしてもう一度見たいとずっと思っているのだが、テレビなどでは勿論やらないし、ビデオ化もされていないようで、レンタルは勿論、中古のオークションなどをたまにチェックしてもまったく見当たらない。
この映画も確か鷹を訓練する話と、自閉症的な少年の話だったように記憶していて、なんだか見ていてダブるものがあった。こういうつながりがあるとどうしてもまた見てみたいと思うのだが、なんとか見る方法はないものだろうか。