2004-01-12から1日間の記事一覧

『玉蘭』桐野夏生著(朝日新聞社)

作品の順序としては、『光源』と『ダーク』の間にくる作品である。 作者自身の失踪した大伯父をモチーフにして、様々な時間の中でいくつかの物語が進行するという、少々複雑な構造をもった小説と言えるかもしれない。一章ごとに異なる主人公(視点)、そして…