2002-08-04から1日間の記事一覧

『陰翳礼讃・東京をおもう』谷崎潤一郎著(中公クラシックス)

関東大震災は災害という出来事の意味で大きかったが、文学史の中でも近代と現代を分ける節目となっている。地震嫌いの谷崎潤一郎がこの地震をきっかけに、関西へ移住したことは有名だが、この『東京をおもう』という随筆では、そのあたりの経緯を含め、関西…