2007-01-10から1日間の記事一覧

『街道をゆく17』<島原・天草の諸道>司馬遼太郎著(朝日文庫)

冒頭の一文は次のようなものだ。『日本史のなかで、松倉重政という人物ほど忌むべき存在は少ない。』ここから一気にに引き込まれてしまうのは筆が熱いからだろう。 その熱さの底にあるのは“怒り”“憤り”の感情だ。理不尽なほど苛烈な年貢・租税の取り立てで、…